西堀かよこピアノ教室

西堀かよこピアノ教室Kayoko Nishibori

譜めくり

楽譜をめくるという大役を任された譜めくりをする人、、即ち、譜めくリスト。と呼んでいるのは私だけ?

 

それはハンガリー留学時代、チャログ ガーボル先生の譜めくりをお願いされた時のお話。

先生はピアニストで作曲家でもあった。

 

 

先生の音は、本当に美しく刻々と表情を変える。それは例えば誰もいない森の中に足を踏み入れた時に感じる神聖なものの心地よさや、自然の細やかな移ろいに似ていた。

 

先生の指先から溢れる奇跡のような瞬間をどうにか自分も会得したいと、一瞬も逃さないようにレッスン中聞き入っていた。

大切な尊敬する先生の一人である。

 

話を戻そう。譜めくりのため、不安を抱えながら会場へ向かう。

ロビーにたどり着くと聴こえてくるのはチェロとクラリネットとピアノの音、現代曲の響き。

 

挨拶もそこそこに舞台へ上がり譜めくりを始める。

譜面を見ると手書きである。そして暫くして気がつく。これは先生の曲ではないか。

 

そんなこんなで、先生が作曲された曲をめくることになった。今思えば、こんなに光栄なことはないけれど、当時はとにかく必死であった。

なぜなら自筆譜は読みにくく、殴り書きのような所があったり、大幅に書き直して新たに付け加えたようなところがあったり。

もちろん一度も聴いた事のない曲で、拍子やテンポが目まぐるしくころころ変わる。

 

楽譜を目で追うのも大変だが、どのタイミングでめくるか、音楽の邪魔にならず、ピアニストと一体になってめくらなければいけない。

「 Kayoko,もう少しゆっくりめくってくれ。この箇所は繰り返すから二ページ後ろに戻ってくれ。いや、それでは遅すぎる。」 と色んな注意を受ける。

 

当然、全プログラムをリハーサルで聴けないので本番までの僅かな時間の間、先生に楽譜を借りて、楽譜をできる限り読み込む。

本番の時間が近づくにつれ、開演前の独特な高揚感と張りつめた緊張感が舞台袖に充満する。

 

しまった、ぼーっとしててめくり間違えたなど許されない雰囲気。

譜めくりはひょっとしたら、演奏者より緊張するかもしれない。

 

譜めくりのコツ、次回お楽しみに Szia!!

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